「作者の人格と作品の品質は関係ない」は正しいけど…?
今twitterで話題になってるアレとは直接関係ない、一般的な話をします。 昔は遠い雲の上の存在だった芸能人やクリエイターも、最近はSNSを通じて身近な存在になりつつあり、その弊害として、その人の「あわないところ」も目にしやすくなっている。 「作者の人格と作品の品質は関係ない」と言われることも多いが、そう簡単に割り切れない人も多いだろう。 確かに、作者の人格と作品の品質は関係ない。 しかし、作者の言動によって、自分がその作品を好きだという気持ちに水を差されることがあるのも事実だ。 「作者がどんな問題を起こしても、その作品を好きであり続けろ」とは言えない。個人の気持ちの問題だからだ。 自分も好きな作品の作者がSNSでやらかすのを目撃した経験がある。 それでその作品を嫌いになったりはしないが、やっぱり気分は落ち込むので、ネットでその作品を楽しんでいる様子をシェアする頻度が少なくなる。 そして口数が減ったことで自分がその作品を好きだという確信が徐々に薄れていき、次第にフェードアウトしていく…。 ファン同士の喧嘩も起こりうる。「その作品が好きだ」という一点だけで繋がっているのだから、それ以外の主張が異なるのも当然だ。作者が作品と無関係な主張をしたとき、その主張に賛同するか反対するかでファン同士が揉める。大抵の場合どちらが正しいというわけではないので、感情論で水掛け論になる。そして外野が「○○界隈は民度が悪い」とか言い出すのだ。 「クリエイターや芸能人は政治の話をするな」なんて言うつもりはない。だが、ファンの中にはその主張に賛同したり反対する人がいて、その人たち同士で対立したり、それに乗じて荒らしに来る奴がいるというリスクを理解した上で、慎重に検討した上で意見を発信して欲しい。 安易な発言のせいで、作品の品質と無関係なところで対立が生まれるのは見ててつらいよ。