【虫画像注意】コオロギを食べる

 最近何かと話題になりがちな昆虫食。自分はどちらかと言えば推進派で、単純に食えるものが増えるのはよいことだと思っているが、世の中にとってはそうとも限らないらしい。

とはいえ、自分も昆虫食エアプのくせに偉そうなことも言えないので、とりあえず食ってみてから考えることにした。

というわけで、

・無印良品 コオロギせんべい 220円(税込)
・無印良品 コオロギチョコ 220円(税込)
・TAKEO コオロギあられ 580円(税込)
・TAKEO 大豆とコオロギのクッキー 500円(税込)
・TAKEO 広島こおろぎ 648円(税込)

の5種類を購入。


まずは無印から。


これは無印で2020年頃から売られているコオロギスナックで、別に目新しいものではない。

まずコオロギチョコの方は、いわゆるプロテインバー。自分がよく食べる一本満足プロテインバーに比べると若干パサパサしてるような気はするが、以前安いからと買ってきた「くらしリズム」のプロテインバーも似たような食感だったので、別にコオロギ由来のパサつきというわけではないと思う。ほんのりオレンジ風味で悪くない。

コオロギせんべいは普通にえびせん。えびせん味。成分表を見る限り海老粉も入ってるらしいが、割合がわからないのでこの風味がコオロギ由来なのかエビ由来なのかは分からない。とにかくフツーにえびせんで、美味い。

正直、どちらもコオロギ入りと言われてもまったく分からないし、抵抗感もまったくない。むしろ普通すぎて拍子抜けだ。ただ、これで各220円はちょーっと割高かな。だって普通の菓子と変わらんもん。


さて、前座に続いていよいよ本命。昆虫食専門店TAKEOから取り寄せたコオロギ食品がこちら。


実際に食べた順序とは異なるが、まずはコオロギあられとコオロギクッキーから。


行儀が悪いがティッシュで失礼。

味としては普通の塩味のあられ。ほんとに美味いから言う事がない。あまり油っこくなく、適度に塩味も効いていて美味い。ただ580円は高いな。お土産で貰ったら嬉しいってレベルではあるんだが、普段から食べられる価格帯ではない。


続いて大豆とコオロギのクッキー。

カントリーマアムよりやや固いぐらいの食感のクッキーで、きな粉味。コオロギというよりほぼ大豆クッキーだな。かなりボリュームがあり、これ1袋で440kcalもあるからこれだけで昼食として腹一杯になってしまったぐらいだ。これもかなり好きな味ではあるんだが、やっぱり500円という値段がネック。ギフトかお土産用としてはとても良いんだが。


さて、いよいよ"ホンモノ"のコオロギを食べるときが来た。


⚠注意⚠
ここから先、コオロギの画像が表示されます。
苦手な人は覚悟してください。



うーん、流石にインパクトがある。

商品ページによると、アーモンドを与えられたコオロギで、脂が乗っているらしい。確かに、開封した瞬間からナッツ類の香ばしい匂いがする。

とはいえコオロギそのまんまのこれを口に運ぶのにはなかなか、いやだいぶ勇気が要ったが、意を決して口の中に放り込む。

第一印象は、"悪くない!"だった。

正直、この見た目から土や草のような味を内心想像してしまっていたのだが、実際にはその風味と食感は例えるなら「落花生の皮」。皮の部分だけをまとめて食べたような印象だ。ナッツのような歯ごたえや食いではなく、良く言えば軽い食感、悪く言えばスカスカなのだが、味そのものに全く不快感はない。食感も、もっとこうエビの尻尾のような「食えそうで食えない」みたいなものかと思ったが、実際にはそんなことはなく、もっとさっくりしていてやはり落花生の皮と喩えるのがふさわしかった。つまみとして通用するレベルだ。

そんなこんなで、二口目以降はなんの抵抗もなく完食してしまいましたとさ。



総評。

一通り食べてみて思ったのは、「悪くないけど全体的に高くない?」ということだ。現状は一部の好事家しか食べないだろうから普通の食品より値が張るのは仕方ないのだが、今後未来のタンパク源として活用していくのなら、少なくとも重量単価で鶏肉より安くならなければ話にならない。

これでめちゃくちゃ美味しいのであれば話は別だが、コオロギスナックはコオロギ粉末入りというだけで別に普通の菓子と変わらない。ローストコオロギも味は悪くないのだが、あまりに食いでがないのでこれなら普通にアーモンド食べた方が満足感あるな、といった感想。

ただ、これはあくまで現状の話であり、今後の研究や品種改良によって生産性が上がり、安価で流通するようになれば十分にやっていけるとも思う。少なくとも、自分は今後コオロギ食が主流になったとしても忌避することはないだろうと思った。だって普通に美味かったもん。


というわけで、コオロギフードの食レポでした。

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