【レビュー】Wii「ゼノブレイド」をクリアしました
ゼノブレイドをクリアしたので、レビューというか感想を書こうと思います。
一応核心には触れないように気をつけますが、念のためネタバレ注意。
私はRPGマニアというわけでは無く、エンディングまでクリアせずに投げた作品も少なくありません。
例外はポケモンで、 これだけは全シリーズ追っているのですが、それ以外で触ったことのあるRPGといえば、FFやDQの一部とDSのダウンロードソフト、あとはツクールのフリーゲーム程度です。
そんな私が1周に93時間かけた上で2周目に突入したRPGはゼノブレイドが初めてです。
ゼノブレイドのいったい何が面白いのか?
既に語り尽くされた感もありますが、自分で思ったことを述べてみようと思います。
私にとってRPGの戦闘といえば作業になりがち、という印象が強かったのですが、ゼノブレイドの戦闘は非常に凝った作りになっていて、ラストまで飽きずに楽しむことが出来ました。
ゼノブレイドの戦闘は、通常攻撃がオート。近付くと勝手に斬り付けます。
戦闘のキモとなるのは必殺技「アーツ」ですが、これがまた絶妙なバランスなのです。
例えば、主人公のシュルクには「バックスラッシュ」という、敵の背中に撃つとダメージの上がるアーツがあります。
シュルクのアーツの中では最も単発威力の高いものの一つですので、基本的には背中に張り付いて攻撃をしたいのですが、ダメージを与えすぎると敵のヘイトを稼いでしまい、対面を向かれてしまう。
ですので、ヘイトを下げる「シャドーアイ」を使ったり、味方が「ロックオン」系のアーツを発動したのを確認してから撃つなど、工夫が必要になってくるのです。
しかも、操作キャラはシュルク1人ではありません。プレイヤーキャラは全部で7人。彼らそれぞれに別の戦略があるので、適宜入れ替えていくことで飽きを感じさせることなく進める作りになっていました。
ただし戦闘バランスはレベル補正が強く、武器や防具を整えるよりもレベルを上げさえすれば簡単に敵を倒せるようになってしまう(逆に、あまりにレベルが高すぎる相手には一切攻撃が当たらない)のはちょっと手放しに褒められないですね。せめて補正のオンオフが設定できればよかった。
しかし、ゼノブレイドのプレイヤーキャラ達は非常に良く喋り、なおかつ嫌悪を感じさせない。
主人公達の気持ちに、すっと入り込んで行くことができます。
これはひとえにシナリオライターの手腕でしょう。
ただ、フィオルンに関してはヒロイン特権を濫用してる感じがありましたが…。
メインストーリーも、巨神と機神という舞台設定が存分に活かされ、展開も二転三転し「早く続きを見たい!」と思わせるものになっています。
「○○が、実は△△だったなんて…!」
なんて場面が山ほどあります。
ただし、序盤のアレ以外では「プレイヤーキャラだった仲間が永久離脱したり敵に寝返ったりする」という展開はありませんので、経験値を入れるのを躊躇しなくても大丈夫です。キーファは居ません。
どうでもいいおつかいクエストや討伐クエストも多いのですが、名有りNPCのサブシナリオじみたクエストも豊富に用意されているので、メインシナリオそっちのけで町の人たちの生活を眺めてしまうこともあります。
また、サブクエストをクリアすることでのみ解放される要素もあるので、単なるお金稼ぎに留まらない重要なゲームの一部となっています。
個人的に感心したのは、名無しNPCから受給した瑣末なクエストは、報告しなくても条件を満たしたその場でクリア扱いになり報酬が湧いてくることです。これって最近のRPGでは一般的なんでしょうか?
難点はいくらなんでも数が多すぎることですかね。1週目で全部こなすのは諦めました。これが2週目へのモチベーションになったわけですが。
流石にゲーム内でその面積を再現してるわけがない…と断言できないぐらい、異常にフィールドが広い。
もうめちゃくちゃに広いです。しかも、見えない壁とか無い。見える所は全部行ける。こんなもん探索できるのか? と途方に暮れることでしょう。
しかしその実、探索できてしまう。
だって、マップの隅に秘密の洞窟があったり、絶壁の崖があったり、超強力モンスターの住処があったりするんですから。見に行かない手はありません。これこそRPGの醍醐味です。
ランドマークを一度訪れれば、あとはマップ上からワープすることも出来ますので、移動はそれほど苦でもありません。足の遅さが気になるかもしれませんが、「移動速度」のジェムをつければ目に見えて改善されます。
さらに、同じマップの中ではロードが発生しないので、探索中にnow loadingに悩まされることもありません。
これほどまでに面白いRPGは初めてです。プレイ時間が実証してくれます。
RPG好きなら絶対に見逃してはいけない作品だと思います。
ただ、UI面で完成されたとは言い辛いところもあります。
例えば、ジェムが増えてくると装備画面が重い。
ショップで装備を買うときに、現在装備しているものとの比較がしづらい上に、その場で装備していくことが出来ない。一旦ショップとの会話を終わらせてメニューを開き直さなければいけません。
また、モンスターが大量に湧くと、思いのモンスターをなかなかターゲット出来ないのがもどかしかったです。
あとは、アイテムの所持枠制限ですね。別に上限が無くてもよかったのでは? と思います。
コレクションアイテム(マップに点在するアイテム)は枠が溢れない仕様だっただけに疑問が残ります。
それから、クエスト対象モンスターの確認が面倒くさい。一覧にするか、ターゲットした時にクエスト対象かどうか表示して欲しかったです。
年内に出る予定の新作では、こういった未熟な点を改善してくれるとありがたいですね。
今度の新作はまだタイトルすら不明なのですが、少なくともバトル動画を見る限りゼノブレイドを確実に踏襲したものになっているようですので、完成が楽しみです。
一応核心には触れないように気をつけますが、念のためネタバレ注意。
私はRPGマニアというわけでは無く、エンディングまでクリアせずに投げた作品も少なくありません。
例外はポケモンで、 これだけは全シリーズ追っているのですが、それ以外で触ったことのあるRPGといえば、FFやDQの一部とDSのダウンロードソフト、あとはツクールのフリーゲーム程度です。
そんな私が1周に93時間かけた上で2周目に突入したRPGはゼノブレイドが初めてです。
ゼノブレイドのいったい何が面白いのか?
既に語り尽くされた感もありますが、自分で思ったことを述べてみようと思います。
戦闘が面白い。
私はプレイしてきたのは殆どがコマンド制RPGで、リアルタイムバトルはFF7とDQ10ぐらいしかやったことがありません。私にとってRPGの戦闘といえば作業になりがち、という印象が強かったのですが、ゼノブレイドの戦闘は非常に凝った作りになっていて、ラストまで飽きずに楽しむことが出来ました。
ゼノブレイドの戦闘は、通常攻撃がオート。近付くと勝手に斬り付けます。
戦闘のキモとなるのは必殺技「アーツ」ですが、これがまた絶妙なバランスなのです。
例えば、主人公のシュルクには「バックスラッシュ」という、敵の背中に撃つとダメージの上がるアーツがあります。
シュルクのアーツの中では最も単発威力の高いものの一つですので、基本的には背中に張り付いて攻撃をしたいのですが、ダメージを与えすぎると敵のヘイトを稼いでしまい、対面を向かれてしまう。
ですので、ヘイトを下げる「シャドーアイ」を使ったり、味方が「ロックオン」系のアーツを発動したのを確認してから撃つなど、工夫が必要になってくるのです。
しかも、操作キャラはシュルク1人ではありません。プレイヤーキャラは全部で7人。彼らそれぞれに別の戦略があるので、適宜入れ替えていくことで飽きを感じさせることなく進める作りになっていました。
ただし戦闘バランスはレベル補正が強く、武器や防具を整えるよりもレベルを上げさえすれば簡単に敵を倒せるようになってしまう(逆に、あまりにレベルが高すぎる相手には一切攻撃が当たらない)のはちょっと手放しに褒められないですね。せめて補正のオンオフが設定できればよかった。
ストーリーが面白い。
RPGにおける主人公というのは、一貫して黙りこくっているか、あるいはくっちゃべった末にプレイヤーの意志とは関係なく勝手に話を進めてしまうような場合が大抵です。しかし、ゼノブレイドのプレイヤーキャラ達は非常に良く喋り、なおかつ嫌悪を感じさせない。
主人公達の気持ちに、すっと入り込んで行くことができます。
これはひとえにシナリオライターの手腕でしょう。
ただ、フィオルンに関してはヒロイン特権を濫用してる感じがありましたが…。
メインストーリーも、巨神と機神という舞台設定が存分に活かされ、展開も二転三転し「早く続きを見たい!」と思わせるものになっています。
「○○が、実は△△だったなんて…!」
なんて場面が山ほどあります。
ただし、序盤のアレ以外では「プレイヤーキャラだった仲間が永久離脱したり敵に寝返ったりする」という展開はありませんので、経験値を入れるのを躊躇しなくても大丈夫です。キーファは居ません。
サブクエストが面白い。
クエストがやたら充実してます。どうでもいいおつかいクエストや討伐クエストも多いのですが、名有りNPCのサブシナリオじみたクエストも豊富に用意されているので、メインシナリオそっちのけで町の人たちの生活を眺めてしまうこともあります。
また、サブクエストをクリアすることでのみ解放される要素もあるので、単なるお金稼ぎに留まらない重要なゲームの一部となっています。
個人的に感心したのは、名無しNPCから受給した瑣末なクエストは、報告しなくても条件を満たしたその場でクリア扱いになり報酬が湧いてくることです。これって最近のRPGでは一般的なんでしょうか?
難点はいくらなんでも数が多すぎることですかね。1週目で全部こなすのは諦めました。これが2週目へのモチベーションになったわけですが。
探索が面白い。
ゼノブレイドの舞台である巨神と機神は、日本列島程度の大きさであると言われています。流石にゲーム内でその面積を再現してるわけがない…と断言できないぐらい、異常にフィールドが広い。
もうめちゃくちゃに広いです。しかも、見えない壁とか無い。見える所は全部行ける。こんなもん探索できるのか? と途方に暮れることでしょう。
しかしその実、探索できてしまう。
だって、マップの隅に秘密の洞窟があったり、絶壁の崖があったり、超強力モンスターの住処があったりするんですから。見に行かない手はありません。これこそRPGの醍醐味です。
ランドマークを一度訪れれば、あとはマップ上からワープすることも出来ますので、移動はそれほど苦でもありません。足の遅さが気になるかもしれませんが、「移動速度」のジェムをつければ目に見えて改善されます。
さらに、同じマップの中ではロードが発生しないので、探索中にnow loadingに悩まされることもありません。
これほどまでに面白いRPGは初めてです。プレイ時間が実証してくれます。
RPG好きなら絶対に見逃してはいけない作品だと思います。
ただ、UI面で完成されたとは言い辛いところもあります。
例えば、ジェムが増えてくると装備画面が重い。
ショップで装備を買うときに、現在装備しているものとの比較がしづらい上に、その場で装備していくことが出来ない。一旦ショップとの会話を終わらせてメニューを開き直さなければいけません。
また、モンスターが大量に湧くと、思いのモンスターをなかなかターゲット出来ないのがもどかしかったです。
あとは、アイテムの所持枠制限ですね。別に上限が無くてもよかったのでは? と思います。
コレクションアイテム(マップに点在するアイテム)は枠が溢れない仕様だっただけに疑問が残ります。
それから、クエスト対象モンスターの確認が面倒くさい。一覧にするか、ターゲットした時にクエスト対象かどうか表示して欲しかったです。
年内に出る予定の新作では、こういった未熟な点を改善してくれるとありがたいですね。
今度の新作はまだタイトルすら不明なのですが、少なくともバトル動画を見る限りゼノブレイドを確実に踏襲したものになっているようですので、完成が楽しみです。
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