FGO2部4章感想

全編ネタバレ注意。

FGO2部4章をクリアした。
去年の11月に3章が配信されてから半年以上待たされてようやくの本編ストーリーは、待たされた期間に見合った…と言って良いのかはともかく、面白かったと思う。

今回印象に残ったのは、まず「シナリオを読んでから編成」というクエストが非常に多かったこと。
過去も分岐シナリオ等では部分的に登場した仕様だが、今回単純に編成画面でのネタバレ防止のために活用されたのは初めてだった。
敵のクラスアイコンやゲストサーヴァントでそのシナリオの展開を予想できてしまうのはFGOの問題点だったので、それを改善してくれたのは地味だが嬉しい点だ。

また、ゲストサーヴァントにも礼装が装備されるようになったのも嬉しい変更点の一つだ。
NP50とNP獲得量アップとそこそこの効果を持っっているので、積極的にゲストを採用できるようになった。実際、俺は空想樹戦を含めほとんどのクエストをゲストで突破できた。手負いのラーマしか味方にいない時期だけは(満身創痍のラーマに戦ってもらうのが申し訳なくて)フレンドを選んだが、別にラーマでもクリアは出来たように思う。

キャラクターに関しては、やはりペペロンチーノの印象が強い。
前回がわりと(特に始皇帝が)軽いノリだった分、今回は全体的に重めに感じたが、1章ほどのどん詰り感というか息苦しさを感じなかったのはひとえにペペの強烈なキャラクターゆえだと思う。外道ではないが善人でもなく、諦観はあるが信念もある。そんな精神性を感じられるいいキャラだった。やはりオカマは強い。味方になるほど都合はよい展開ではなかったが、ギリシャに飛んだようだし今後も活躍してくれるだろう。というか、ペペも生き残るとなると余計にオフェリアちゃんの死に損というか…なんで死んだの…

そして徹底的にスルーされるパイセン。
まああの人クリプターのはずなのに存在自体がギャグみたいになっちゃってるから仕方ないのか。というかシナリオ上での扱いはどうなってるんだ。カルデアに召喚されたことになってるのか?

ジナコとカルナの物語について、俺は残念ながらEXTRAシリーズをやってないので詳しくは知らないのだが、主人公視点で「カルナがたびたび言ってたジナコさんってこういう人だったんだなー」といった感じて楽しめた。
終盤神ジュナの不完全性を証明するために数千年の引きこもりを敢行する展開になったときは5億年ボタンという言葉を思い出さざるを得なかったが、天性の引きこもりであるジナコが本人が発狂するほどの幽閉を経験するのも因果というか。だからこそ、という気もするが。

今回登場したサーヴァントは皆見せ場があったし、性格もなんだかんだで好きになれるタイプだった気がする。というか、神ジュナの呪縛でおかしくなってただけで皆素はいい人たちだし、当の神ジュナも「俺は神…」とか言ってた癖にスーパーカルナを目にした途端ウッキウキで草。
哪吒だけは微妙に不遇だったかもしれない。

カルナVSアルジュナを大きくフィーチャーしたストーリーだったが、1部5章で微妙にしょぼかったような覚えがあるので、今回ガッツリやりきってきたなという感じ。カルジュナに関してはこれ以上残すところはないだろう。

明かされた謎と新たな謎について。
まず、キャプテンの正体がトリトン+ネモと判明した。ネモという名前は予想で上がっていたが、幻霊ということで他にどの霊基が混じっているのかということで、まさかのポセイドンの息子トリトンとは。次回はカイニスとひと悶着ありそうな予感。
そして最初の虚数潜航のときの反応とマシュが感じた懐かしさはシオンの指示でネモが走らせていたノーチラスであることが明らかになった。カルデアの者説、BBちゃん説などあったがさすがに予想できないところから来た。

カルデアの者といえば、また登場していた。今度は村に訪れて診療をして去っていったという。さらに「このガワだとウケがいい」とか「人間には見た目がそんなに重要なのか」みたいなことを言っていた。カルデアの者候補で最有力とされているのはロマンあるいはゲーティアだが、医療の知識を持っているということでロマンの、ヒトではないということでゲーティアの説が補強されたように見える。謎の舌打ちについては何も分からないままだ。

クリプターたちの目的もひとひねりありそうだ。単に侵略したいだけなら空想樹を建てるほどの魔力で焼けばいいとホームズが語っていたのは確かにその通りである。つまり人類史を滅ぼすのではなく、空想樹を育てることに関して目的があるということになる。さらにアルターエゴには何か別の目的があるらしい。次回のキリシュタリアはどこまで知っているのだろうか。

キリシュタリアといえば、唐突に出てきたデイビッドにも驚いた。鯖は冠位という。単に助言をしに来ただけなのか?暇なのか?意外と世話焼きなのか?謎は深まるばかりである。

総括として、なかなかに完成度の高いシナリオだった。特に神の空岩関連の仕掛けには感心した。あれがあの形であり、最初から存在していること自体に意味があるというのは上手い展開だった。
ただ、流石に待たせすぎである。半年以上かかってるとかどんだけ難産だったの。今回凝った演出とかムービーとか仕様変更とかてんこ盛りで手間かかってるなあとは思ったし、待った甲斐はあったと思うが、配信直前の虚無期間はかなりしんどかったぞ。ログボを2回も落としたし、週ミッションも完遂できなくて聖晶片の端数が出てしまった。
普段「1年延期して10年遊べるものが出来るなら俺はいくらでも待つ」と言い張っている筋合いでもっと早く出せとは言えないのだが、もうちょっと上手い待たせ方をして欲しかったなとは思った。



余談:10連でジナコ出た。

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